(ラジオNIKKEI『ザ・マネー』2025年5月27日火曜放送回より、「鎌田伸一のその話、ほんまでっか?」の内容をもとに構成しています)


こんにちは、投資家の皆さん。今週の「その話、ほんまでっか?」は、いつにも増して“聞き逃せない”話題でした。

というのも、テーマはずばり…

日本の超長期金利、上がってるけど…それ、ほんまに安心してええんか?

スタジオにはおなじみの天野さん、松園さん、そして鎌田伸一さん。冒頭から会話は熱気を帯びます。


◆ 30年債・40年債の利回り上昇!でもそれって“魅力”なのか?

鎌田「先週、30年債の利回りが3%、40年債が3.3%まで上がりました。これ、つまりどういうことかと言いますと──」

天野「100万円を40年預けたら、132万円になるってことですよね?」

松園「…え、それってすごいの?全然ピンと来ないよ(笑)」

鎌田「はい、その反応が大事なんです。つまりね、“それだけの利回りじゃ安心できない”と、みんな思ってる。だから国債が“嫌われて”るんですよ」

松園「要は、債券価格が下がって利回りが上がってる。買い手が減ってるってことか」

鎌田「まさにそう。今の日本国債に“魅力”を感じる人が少ない。それが今のマーケットです」


◆ 資産の逃げ場はどこだ?──鎌田さんが問いかけた“本質”

鎌田「じゃあ、ですよ。国債にお金を逃がせないとしたら、どこに逃がすのか? それが今日のテーマです」

天野「これ、世界中の投資家が悩んでる問題じゃないですか」

松園「たとえば“金(ゴールド)”とか? ビットコインとかもあるよね」

鎌田「はい、そこで今日、番組の特設ページにリストを載せました。不動産、金、仮想通貨、ブランド品、絵画、宝飾品、さらには…ちいかわグッズまで(笑)」

八木「ちいかわって、マクドナルドのおもちゃのやつですよね。今、フリマで高額転売されてます」

松園「それって資産なの?!」

鎌田「でも、“他人が価値を感じる”ものは、立派な資産なんです」


◆ 不動産、ブランド、そして「金」──信じられる資産とは?

鎌田「“金”というのは、世界中で価値が共有されている資産です。ボブさんも山田さんもマイヤーさんも、金には価値があると思ってる」

天野「いや、マイヤーって誰よ(笑)」

一同爆笑。

松園「不動産は?金利上昇するとちょっと厳しいよね?」

鎌田「確かに。ただ、注目されているのが“データセンター”など、インフラ系の不動産です。海外ETFや、NTTが出すという新しいETFにも注目です」

松園「それは面白い。インフラ+テクノロジーって、未来感あるね」


◆ ブランド品と“限定性”──八木さんの視点

八木「私が注目してるのは“エルメス”や“シャネル”みたいなトップブランド。古いものでも価値が落ちないんですよ」

天野「あと、ワインとかもあるよね。ロマネ・コンティとか」

八木「でも私、飲んじゃうんで資産にできない(笑)」

鎌田「飲まずに取っておく、それができるかどうかも資産家の資質かもしれませんね」


◆ まとめ|「信じられるもの」にお金は向かう

今回の“ほんまでっか?”で浮かび上がったのは、以下の3つのキーワード:

  • 国債に逃げられない時代
  • 限定性と世界共通の価値があるもの
  • テクノロジーとインフラの融合

不安定な金利時代、投資家が頼るべきは「みんなが信じている価値」です。金、不動産、ブランド、さらには“推しグッズ”に至るまで、多様な逃げ場をどう活かすかが、今後の運用の鍵になるでしょう。

次回の“ほんまでっか”も、どうぞお楽しみに!


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