📻 2025年7月3日(木)放送回|きょうカブ!鎌田伸一の今日の株式

出典:ラジオNIKKEI

📊 まずは、きょうの東京市場の結果から

🗣️「絵に描いたような“持ち合い相場”でしたね」

さて、今日の相場ですが──これはもう典型的な「持ち合い」でしたね。

日経平均の上下幅、ざっくり上下それぞれ100円以内。こういうの、なかなか珍しいです。

背景には、やはり今晩の米雇用統計がありますよ。

しかも今回は木曜日発表。これ、アメリカが独立記念日で金曜日が休場なんで、前倒しされてるんですね。

🇺🇸「利下げ観測」が支える米株市場──でもややこしい

いまのアメリカ株は史上最高値圏にあるわけですが、
その支えになっているのが「9月までに最低でも1回利下げがあるだろう」という見方。

これが95%くらいの確率で織り込まれている。

でもですよ?

今夜発表の雇用統計が予想以上に強い内容になったら──
それは経済にとっては良い話だけど、利下げが遠のくということで、
短期的には“株安要因”になっちゃうかもしれない。

こういう“利下げが遠のくと株が下がる”っていう構図、
今週はアメリカのナスダック見てても顕著です。

📉 雇用の数字が“悪いと上がる”って、なんだか変な話だけど…

たとえば、火曜日には求人数が急増して、ナスダックは0.8%の下落。
逆に、水曜日のADP雇用統計が減少したタイミングでは、ナスダックは0.9%上昇。

「雇用が強い → 金利高懸念 → 株が下がる」
「雇用が弱い → 利下げ期待 → 株が上がる」
──まさに、逆説の世界です。

だからこそ、今夜の発表に向けて、投資家はポジションを動かしづらい。
その結果が、きょうの「ヨコヨコ相場」につながってるわけです。

🏗️ 鉄鋼株が一斉高!きょうの主役はこのセクター!

ただ、そんな静かな一日でも動いている銘柄はあるんです。
──それが、鉄鋼株!

業種別で見てみると、鉄鋼セクターは**+3.8%の上昇率でトップ。
その背景にあるのは、昨夜のアメリカ市場での鉄鋼株上昇**です。

特に話題になってるのが、あのクリーブランド・クリフス。

USスチール買収をめぐって、対立の構図にあった企業ですね。

そこが8%近い上昇となり、他にもアルセロール・ミタルが6%高。

この流れがそのまま日本の鉄鋼大手に波及したわけです。

🧩 トランプ前大統領の“ディールSNS”が発端?

トランプさんがSNSで、「アメリカ製の製品をベトナムに輸出するディールを成立させた」と投稿。

これが発端になって、「アメリカ国内の生産が増える → 鉄鋼需要が増える」という連想が働いた。

アメリカで生産が増えれば、当然鉄が要るわけで、それが“鉄鋼株高”につながったというわけです。

🇻🇳 ベトナム関連株も注目!

もう一つの動きが、ベトナムに生産拠点を持つ企業です。

プリント基板のメイコーは、まさにトランプ関税ショックで過去に売られた銘柄。

今回の“ベトナムディール”が事実なら、その逆風が一転して追い風になりますよね。

🏢 さらに今日は、日経平均採用銘柄の入れ替えが話題に

NTTデータが除外、ロームが採用という報道も出て、「指数の構成比率調整でNTTデータが売られて、ロームが買われる」という、いわば“機械的な買い売り”が発生しています。

これ、投資家にとっては何の関係もない動きなんだけど、“指数の支配力”ってやつですね。

💡 最後に…先週の売買動向、注目のデータです

海外勢はなんと13週連続の買い越し。

これは12年ぶりの長さで、まだまだ「買い」は継続している状況。

一方で、個人投資家は「現物・信用」ともに売り越し。

この対照的な構図が今の相場の特徴ですね。

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✍️ 編集後記

持ち合いの一日でしたが、雇用統計前の静けさというべきかもしれません。
それでも、鉄鋼やベトナム関連など、材料があれば即反応する地合いは続いています。

鎌田記者の語りにもありましたが、相場は“何を見るか”で動きます。
ニュースの裏にある構造を丁寧に拾っていくことで、日々のヒントが見えてくるかもしれません。