🎙️ コーナー概要
放送日: 2025年6月18日
番組: ザ・マネー 火曜日「天野ひろゆきと松園勝喜の投資な世界」内
コーナー: 鎌田伸一のその話、ほんまでっか?
出演: 鎌田伸一(ラジオNIKKEI記者)、天野ひろゆき(キャイ〜ン)、松園勝喜(RHラボ代表)、八木ひとみ(アシスタント)
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🛍️ 中国の消費データは「意外と元気」!?

鎌田伸一:皆さん、ニュースで中国経済が悪いって聞きませんか?でもね、実際のデータを見てみると、「ほんまでっか?」と思うような数字が出てるんですよ。
2025年5月の中国小売売上高は前年同月比「+6.4%」という好調な伸びを記録。これは3月の+5.9%、4月の+5.1%を上回るペースです。
鎌田:23年末以来、実質的に最も高い伸びですよ。しかも去年5月はコロナの影響もなく、平常時の比較として信頼できます。
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🏠 家電・ロボット・スマホが売れてる!
天野:なんでそんなに伸びてるんですか?
鎌田伸一:一番すごいのは「家電」。前年比で+53%!スポーツ用品も+28%、スマホも+33%伸びてます。
💡 ロボット生産も爆増
鎌田伸一:注目はロボット!生産量が前年比で35%増えてるんです。これ、国内需要というより“輸出”が背景にあるんですよ。
アフリカや東南アジアにロボットを輸出している事実が、中国製造業の底堅さを裏付けています。
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📱 スマホ市場は“チャイナ勢”が主役
八木:HONORって…ファーウェイのブランドなんですか?
松園:そう。もともとファーウェイのサブブランド。今は独立してるけど、技術力もブランド力もすごい。
| 中国スマホメーカーとシェア |
| Vivo(ビーボ) | 中国1位 |
| Huawei(ファーウェイ)| 安定の強さ |
| OPPO(オッポ) | 世界進出中 |
| HONOR(オナー) | コスパ最強 |
松園:特にVivoはアジア圏で圧倒的。ミャンマー住んでた頃、街の至る所にビーボの看板ありましたよ。
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💍 貴金属ブームの裏にある心理
鎌田伸一:もう一つ見逃せないのが「金銀宝飾品」の伸び。4月・5月ともに前年比+20%以上の増加です。
これは、通貨不安や地政学的リスクを背景に「安全資産としての金」に需要が集まっている現象です。
天野:中国の人たちも“有事の金買い”みたいな意識があるんですね。
鎌田伸一:そう。金属類は“実物資産”。中国の富裕層が資産防衛として動いている表れです。
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📌 投資家が見逃せない中国消費のヒント
- 統計データから見る限り、中国内需は底堅い
- 消費牽引は家電・スマホ・スポーツ用品・ロボット
- スマホメーカーの成長で、部品供給する日本企業にも商機
- 金の需要増は、通貨不安や有事ヘッジとしてのリスク意識の表れ
鎌田伸一:これから日本の電子部品メーカーにとって「オーナー向けセンサーが伸びた」といったニュースには敏感になっておくべきです。
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💬 まとめ
中国経済=崩壊、という見方は一面的すぎるかもしれません。
現場データを丁寧に見れば、むしろ「元気な部分」が多数見えてくるというのが、今回の「ほんまでっか?」の要点です。
鎌田伸一:中国製スマホが売れれば、その中の日本製半導体や素材も売れる。表面的な報道だけじゃなく、部品の流れまで目を向ける視点が重要です。