🎙️ コーナー概要

放送日: 2025年7月8日(火)
出演: 鎌田伸一(ラジオNIKKEI記者)、松園勝喜(RHラボ代表)、八木ひとみ(アシスタント)
番組: ザ・マネー 火曜日(ラジオNIKKEI)
コーナー: 鎌田伸一の「その話、ほんまでっか?!」


📉 日経平均が4万円を割った日、鎌田伸一が見た「為替との微妙な関係」

2025年7月8日(火)、東京市場では日経平均株価が一時4万円を割り込む展開となりました。背景にあるのは、為替の動きです。

鎌田:「為替は1ドル160円台から146円台へと、2週間で14円の円高が進行。円高は輸出企業の利益を圧迫します。」

この「円高ショック」により、ハイテクや自動車など輸出主導銘柄を中心に売りが強まりました。しかし鎌田記者は、単なるリスクオフではないと見ています。

鎌田:「実は、円高が進む中でもTOPIXは底堅い動きをしています。つまり、日本株全体が為替に敏感とは限らないということです。」


🔄 円安=株高の構図は終わった?

番組では、かつての「円安=日本株買い」の構図が変化しつつある点にも注目が集まりました。

松園:「ドル建て日経平均は、円高で見ると意外と上がってるんですよね?」

鎌田:「はい。ドル建てで見ると、実はアメリカの投資家にとって“日経平均は最高値圏”。この視点が今の日本株の買われ方に繋がっています。」

たとえば、

  • 2024年7月:日経平均42,000円、ドル円161円 → 約260ドル
  • 2025年7月:日経平均40,000円、ドル円146円 → 約274ドル

鎌田:「つまり、アメリカから見たら今の方が日本株は高いんですよ。」


💡 今後の材料は「FOMC議事録」と「決算サプライズ」

では、この先の相場を動かす材料は何か? 鎌田記者が注目しているのは「FOMC議事録」と「決算発表」です。

鎌田:「今回の議事録では、年内利下げに慎重な姿勢がにじむかどうかがポイントになります。特に注目なのが“中立金利”に対する考え方です。」

中立金利とは、インフレを誘発も抑制もせず、経済を安定させる理論的な金利水準のこと。これが引き上げられれば、「利下げは遠のく」と市場は受け止めることになります。

鎌田:「もう一つは、企業決算。特にアメリカのハイテク企業で“ポジティブサプライズ”が出れば、市場の雰囲気は一気に変わる可能性があります。」


📱 話題の中心「半導体」、そしてスマホ市場の分岐点

最近の日本株市場で注目されているのが半導体セクターとその周辺です。

八木:「最近、台湾TSMCも業績上方修正ってニュースになってましたよね?」

鎌田:「TSMCの業績見通しの引き上げは、スマホ向けチップの需要回復を示唆しています。Appleの新型iPhoneが秋に控えていますからね。」

これにより、**村田製作所(6981)TDK(6762)**といった電子部品株が注目され始めているという声も紹介されました。


🧠 投資家にとっての「ほんまでっか?」な視点

番組終盤では、いつものように鎌田さんの“ほんまでっか視点”が炸裂します。

鎌田:「最近の日本株は、為替や景況感より“個別企業の構造改革”や“未来への投資”に資金が向かっているように見えます。」

たとえば、ソフトウェア投資が増加していることや、自社株買いの積極化など、「企業の地力」に評価が移っていると語ります。

鎌田:「だから今の相場、見た目だけで判断するのは危険です。“利益の出る会社”を見極める目が必要です。」


📝 今週の“ほんまでっか”投資ポイントまとめ

為替は相場の材料になるが、それだけではない
ドル建て日経平均は最高値圏=外国人には割高でも買われる
FOMC議事録の「金利水準」に要注意
米決算でポジティブサプライズが出ればリスクオンへ転換
スマホ・半導体関連に業績回復の芽あり


🎯 今後の注目イベント

  • 7月10日(水)米FOMC議事録公開(6月分)
  • 7月12日(金)米CPI発表
  • 7月中旬以降:日米企業決算スタート(金融・テック中心)

📢 次回予告:「その話、ほんまでっか?!」は毎週火曜更新!

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