📆 2025年7月11日(金)放送回|ラジオNIKKEI「きょうカブ!」より
【7月11日】地銀株がじわじわ高値更新中!割安株に資金が集まる理由とは?|きょうカブ!鎌田伸一

📌本日のマーケットサマリー
指標 | 終値 | 前日比 |
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日経平均株価 | 39,569円68銭 | -76円68銭(-0.19%) |
TOPIX | 2,823.24 | +10.90(+0.39%) |
東証グロース250 | 748.48 | -2.87(-0.38%) |
売買高(プライム) | 約18億6,480万株 | — |
売買代金(プライム) | 約4兆5,653億円 | — |
値上がり銘柄数 | 1,152 | (70.8%) |
値下がり銘柄数 | 420 | (25.8%) |
東京金先物 | 15,889円 | +112円 / +0.70% |
東京原油先物 | 60,020円 | -790円 / -1.29% |
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🗣「今日は下げてるけど、実は7割の銘柄が上がってます!」
鎌田記者の冒頭は、こんな一言から始まりました。
「日経平均は小幅安ですが、上がってる銘柄の方が多いんです。これは今週の特徴ですね」
11日の日経平均は76円安でしたが、実際には1152銘柄が値上がり。この“逆行現象”が、今の相場の本質を物語っています。
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🏦 地方銀行、まさかの主役?「全国で高値ラッシュです」
「名前は知られていないけど、実は割安で配当が高い。そんな銘柄が買われてるんです」
鎌田氏が注目したのは地方銀行株。
午後2時時点で年初来高値を更新した約120銘柄のうち、30銘柄が地方銀行だったというから驚きです。
「北から南まで、地方銀行の高値更新が目立ってます。メガバンクじゃないんですよ、地方なんです」
流動性の低い“地味銘柄”に資金がじわじわ入り込んでいる現象。
これは、「割安バリュー株」への回帰と、「売り急がない投資家心理」の裏返しかもしれません。
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🧭 TOPIXが上昇した理由「銀行株が支えてます」
この日は、TOPIXが10.9ポイントのプラス。
背景には、銀行株の上昇があります。
「三井住友なんかも上がってますからね。メガバンクが動いてくると、指数も上向く」
まだメガバンクは52週高値に届いていないものの、地方銀行の波が少しずつ大手に波及し始めている印象です。
来週、もしメガバンクが高値を更新すれば、TOPIXの年初来高値チャレンジも現実味を帯びてきます。
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⏰ 来週のカギは「アメリカの銀行決算」
「火曜日から始まります。JPモルガン、シティグループ、ウェルズ・ファーゴ…」
鎌田記者が特に注目するのは、米銀行決算の中でもJPモルガンのCEOダイモン氏の動き。
「この人、自分で金融危機も起こすし、自分で買い戻して株価上げちゃう。いや〜悪い奴らが損するわけない(笑)」
冗談交じりに語る鎌田氏ですが、「50%上昇した株の決算後には、利益確定売りが来るかも」と、しっかりと警戒も促しています。
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🌍 他にも山のような経済指標が控える一週間
来週は以下の予定も控えています:
- 🇺🇸 米CPI
- 🇯🇵 日本CPI
- 🇬🇧 英CPI
- 💬 G20財務相・中銀総裁会議
- 🏭 TSMC決算(木曜日)
「もうね、物価から生産まで経済指標が山のように出てきます。株価との“答え合わせ”が重要になりますよ」
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📝 まとめ|「知名度より中身」が評価される地合いへ
- 指数は鈍いが、物色は広がっている
- 地銀株が相次いで高値、割安株に脚光
- 銀行株の上昇がTOPIXを支える構図に
- 来週は米銀決算・CPI・TSMCなど材料多し
- 「地味だけど良い会社」が報われる相場へ
鎌田氏が伝えるのは、「ニュースの裏にある流れ」。
表面的な指数の動きだけでは見えない投資のヒントを、耳からキャッチしていきましょう。
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