🎙 冒頭のラジオトーク

「さて、時刻は午後3時20分です。ここからは、今日一日の東京市場の動きについて、ラジオNIKKEI鎌田伸一記者とともにお送りします。鎌田さん、よろしくお願いします。」
「はい、よろしくお願いします!」
大引け直前、日経平均は3万9,890円54銭、+228円96銭。
「つい先ほど、3万9,910円の今日の高値をつけました。あと少しで4万円台。非常に重要な動きになってきましたね。」と鎌田さん。
✅ 午前中は売り優勢、午後から買い戻し
「朝の段階では、米ASMLの決算が悪材料になって、半導体製造装置メーカーが売られましたね。」
米市場でASML株が-8%急落したことが、東京市場にも波及。
午前中はマイナス圏での推移が続きました。
「でも午後になると、半導体そのもの、そして材料を供給している企業はしっかりした動きです。」
半導体製造装置こそ売られたものの、材料・供給企業への買いが再び戻り、株価は切り返しました。
💡 半導体関連株に買いが入るワケ
注目銘柄の実況トーク
「ソシオネクスト、今169円高の2,733円です。」
「ルネサスエレクトロニクスも1901円50銭と上昇。さらに、サムコが+7%超えの上げ幅です。」
銘柄 | 終値 | 前日比 | 上昇率 |
---|---|---|---|
ソシオネクスト(6526) | 2,733円 | +169円 | +6.6% |
ルネサスエレクトロニクス(6723) | 1,901円50銭 | +54円50銭 | +2.9% |
サムコ(3436) | 1,242円50銭 | +85円 | +7.3% |
理由は、台湾TSMCが発表した7-9月期の売上見通し。
「TSMCの7-9月期は、売上が318億ドルから330億ドル。前年同期比30%以上の増収見通しです。」
「さらに4-6月期比でも+8%増加。需要そのものはやはり堅いですね。」
半導体の需要自体は強気、という安心感が広がり、関連株全般が買い戻されました。
🚗 自動車株に気がかりな“価格調整”
午後のトークでは、自動車株の話題へ。
銘柄 | 終値 | 前日比 |
---|---|---|
トヨタ(7203) | 2,518円50銭 | +9円 |
ホンダ(7267) | 1,495円00銭 | -7円50銭 |
「今日の財務省の貿易統計、アメリカ向け輸出金額は前年比-26%。でも輸出台数は3%増えています。」
つまり、1台あたりの輸出金額が大幅に下落。
「去年6月は1台あたり477万円だったのが、今年は338万円。急に末端価格が下がるわけじゃないですから、関税分を輸入業者に負担させないよう、日本のメーカーが値引きしてる可能性があります。」
関税問題が、日本車メーカーの決算に影響するリスクがあるとの見立てです。
🏁 大引けと今後の注目点
午後3時、東京市場は大引け。
- 日経平均 39,901円19銭(+237円79銭)
- TOPIX 2,839.81(+20.41)
- 東証グロース250 +13.00の747.74
- プライム市場の売買代金は4兆円超え、3日連続
「7月4日以来、2週間ぶりに取引時間中の高値が3万9,900円台に到達。あと100円で4万円台。短期的な節目に注目です。」
鎌田さんは最後に、
「TSMCの増収見通しを受けて、今夜の米半導体株の動きがカギになりますね。」
とコメントしました。
✅ 今日のまとめ
- 午前は売り優勢 → 午後は半導体関連買い戻し
- TSMCの好見通しで、需要の底堅さが再確認
- 自動車輸出は関税の影響で輸出単価が大幅減少
- 日経平均はあと100円で4万円台、節目目前の攻防