【7月25日】きょうカブ!鎌田伸一の今日の株式|日経平均370円安・決算後に信越化学やキヤノン急落、来週は日銀会合へ警戒感

📻 今日の放送ポイント
こんにちは。ラジオNIKKEI「ザ・マネー」内の人気コーナー、**『きょうカブ!鎌田伸一の今日の株式』**の内容をまとめてお届けします。
2025年7月25日(金)東京株式市場は3日ぶりに反落。
日経平均株価は大引けで370円安の4万1456円23銭。
一見すると“普通の調整”に見えますが、その裏では決算発表を終えた大型株に利益確定売りが集中していました。
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市場概況
パーソナリティ
「鎌田さん、今日の東京市場は反落でしたね。」
鎌田伸一
「そうです。ここ2日間で2000円近く上がりましたから、370円安は通常の調整に見えます。ただ、気がかりなのは決算発表直後の大型株が軒並み売られていることです。」
パーソナリティ
「具体的には?」
鎌田
「例えば信越化学工業は今日だけで約10%近い下落。日経平均を1銘柄で79円押し下げています。ほかにも三菱自動車やキヤノンなど、昨日決算を発表した銘柄が急落しました。」
パーソナリティ
「アメリカでも決算後の急落が目立ちましたよね。」
鎌田
「そうなんです。米ダウケミカルは決算発表後1日で17%急落。テスラは8%、IBMは7%下げました。日本でも同じ現象が起きています。決算内容が悪いというより、すでに株価が高値圏にあって期待が織り込み済み。だから『内容がそこそこでも売られる』相場になっています。」
💡決算シーズンの特徴が表面化
鎌田さんの解説では、今の相場はこう整理できます。
✅ 株価はすでに高水準(PR18倍台)
✅ トピックスは1年ぶりの史上最高値を更新済み
✅ 「関税影響の緩和」を材料に世界株が上昇
✅ しかし4-6月期決算を見ると「勢いがやや鈍い」
このため、投資家は
「下半期が回復するとしても、いったん利益確定しておこう」
という心理になりやすいタイミング。
決算シーズンではこうした**“材料出尽くし売り”**が出やすいのが特徴です。
📊 指数別の動きが示すもの
鎌田さんが注目したのは、大型株・中型株・小型株の動きの違い。
区分 | 下落率/上昇率 | 内容 |
---|---|---|
大型株指数 | 1%以上下落 | トップ100銘柄に利益確定売り集中 |
中型株指数 | 0.4%下落 | 100~400位の中型株も連れ安 |
小型株指数 | 0.2%上昇 | 出遅れ感から資金が広がる |
つまり、利益確定売りは大型株に集中し、逆に小型株が物色される動きが出ていました。
3時時点では
- 上昇銘柄:770
- 下落銘柄:770
ほぼ拮抗していましたが、値下がり率上位は大型株が占める状況でした。
🔎 注目銘柄の動き
銘柄 | 終値 | 前日比 | コメント |
---|---|---|---|
信越化学工業 | 大幅安 | -10%近い下落 | 決算発表後の材料出尽くし売り |
キヤノン | 下落 | -数% | 決算後の失望売り |
三菱自動車 | 下落 | -数% | 同様に決算後売り |
決算内容そのものは悪くないものの、「期待ほどではない」と判断されると利益確定売りが加速する流れです。
⏩ 来週の注目ポイント
鎌田さんは、来週の相場を左右する重要イベントを2つ挙げました。
- 日銀の金融政策決定会合(木曜)
- 1年前の7月31日、利上げ発表+会見で株価が急落した“悪夢”を投資家はまだ覚えている
- 今回は利上げはない見込みだが、植田総裁の発言次第で警戒感が高まる可能性
- 主要企業の決算集中
- 日立製作所、任天堂、日産自動車
- 木曜にはりそな、三井住友、みずほなどメガバンク決算
- メガバンク株はまだ高値を更新していないため、決算次第では大きな物色材料に
📰 マーケットデータ
指標 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
---|---|---|---|
日経平均株価 | 41,456円23銭 | -370円11銭 | -0.88% |
TOPIX | 2,950.11 | -25.69 | -0.86% |
東証グロース250 | 762.29 | +2.81 | +0.37% |
プライム市場の商い
- 売買高:17億6754万株
- 売買代金:4兆5512億円
- 値上がり銘柄:745(45.8%)
- 値下がり銘柄:818(50.3%)
- 変わらず:62銘柄
商品市況
- 国内金先物:1グラム 1万6005円(-5円、-0.03%)
- 東京原油先物:1キロリットル 6万1120円(+280円、+0.46%)
📈 まとめと視点
- 決算後の“材料出尽くし売り”が目立つ
- 大型株から小型株への資金シフトが見える
- 来週は日銀会合+メガバンク決算が焦点
株価水準が高いため、
✅ 決算内容に少しでも物足りなさがあると売られる
✅ 逆に、小型株や出遅れ株は選別買いが入りやすい
来週は**“イベント前のポジション調整”が出るか、“好決算銘柄の物色”**が強まるか、方向感を見極める重要な週になりそうです。
📻 以上、7月25日(金)放送の「きょうカブ!鎌田伸一の今日の株式」でした。