【7月30日】フジクラと古河電工が急騰！津田駒・銀行株にも資金流入｜鎌田伸一が語る「AI・設備投資」テーマ株の現在地【きょうカブ！】

📻 きょうカブ！～鎌田伸一の今日の株式（2025年7月30日）

時刻は午後3時17分、間もなく東京市場は大引けを迎えようとしています。

ここからは、ラジオNIKKEI「ザ・マネー」内の名物コーナー『きょうカブ！～鎌田伸一の今日の株式』。本日も、鎌田伸一記者が東京株式市場の一日を振り返ります。

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📌 日経平均は小動きも、個別株は熱い！その背景とは？

「えー、現時点で日経平均は25円安、前日比でほとんど動きがありません。ところが、TOPIXは11ポイント高と0.4%の上昇。全体としては…いわゆる“個別株物色”の地合いですね」

鎌田記者がそう語るように、相場の大きな動きよりも、決算発表や業種テーマを材料とした個別銘柄の急騰が目立った1日となりました。

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💡 注目は「非鉄金属」──藤倉・古河電工が急伸！

「業種別では非鉄金属が目立ちましたね。中でも、藤倉（5803）と古河電工（5801）が急騰。売買代金ランキングでも上位に顔を出しています」

• フジクラ（5803）：終値近くで9%高。「2年前は1000円前後だった株価が、いよいよ1万円に迫る」と鎌田記者。
• 古河電工（5801）：7%高で売買代金ランキング9位。

背景にあるのは、米コーニング社の決算発表。光ファイバーを提供する同社は、純利益28%増に加え、株価が11%急騰。その流れが日本株にも波及し、2000年代のITバブル時代を彷彿とさせる“光通信銘柄”への買いが広がった形です。

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⚙ AI・設備投資の象徴、津田駒（6101）が高値更新！

「設備投資というテーマで注目されたのが、工作機械メーカーの**津田駒（6101）**です。今日、取引時間中に決算発表があり、営業利益が前年同期比で50%増益となりました」

津田駒は、中国事業比率が9割以上という非常にユニークな企業。鎌田記者いわく、

「中国における設備投資に、投資家が前向きなまなざしを向けている証左です。日本株の銘柄選定にも影響を与える動きですね」

津田駒は一時2000円を超え、3月の高値を更新しました。

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🏦 地銀好決算の連鎖で、銀行株にも買いが波及

「もうひとつ見逃せないのが、地方銀行の決算ですね。中銀FGが経常利益で+9%、秋田銀行が+30%、東北銀行が+17%、福井銀行が+5%…と軒並み良好な内容でした」

貸出金利の上昇を背景にした好決算は、メガバンクにも好影響を与えています。

• 三菱UFJ（8306）：+20円
• 三井住友FG（8316）：+32円
• みずほFG（8411）：+10円

「特に長期金利が1.6%台に入っている点を考えると、銀行セクター全体として“増益見通し”が立ちやすいんですね」と鎌田記者。

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🚗 自動車部品関連も上昇──増額修正銘柄に注目

「住友理工（5191）が業績の増額修正を発表し、株価は32円高の1877円に。さらに、昨日決算を発表したエクセディ（7278）は、今日11%超の上昇となりました」

近年の企業は「保守的な前提」で業績予想を出す傾向にあり、今回のように上振れ着地するケースが目立ちます。これが好感されての株価上昇へつながっています。

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🧪 化学株にも注目──日本ゼオン（4205）好決算！

「午後3時半に発表された日本ゼオン（4205）の決算も、なかなかいい内容でしたよ。上半期で190億円の営業利益は、計画の140億円を35%上回る増額修正」

ただし、通期は25億円増加にとどまり、これは「上期で50億円増→下期で25億円減らした」という見方。つまり“前半で慎重すぎた”見立てが修正されている形です。

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📅 明日以降の注目ポイント：メタ＆日銀

「やはり今晩発表されるメタの決算、そして明日午後の植田日銀総裁の会見内容ですね」

• メタは3ヶ月前の決算で設備投資を増額修正。それがAI関連株の上昇を牽引してきました。
• 日銀は今回は“利上げなし”がコンセンサスですが、「次の政策会合（9月・10月・12月）への含み」が出るかどうか。

「このあたりの言葉選びは、明日の株式市場にも大きく影響するでしょう」

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🧭 鎌田記者の総括：次の焦点は「来期」への信頼感

「株価が一段高するためには、来年度（27年3月期）に向けた**“業績の信頼感”**が必要です」

• AI搭載PCやスマホの出荷増加
• 関税不安の後退による企業投資の再加速

これらが来期に反映されてくれば、「今の株高にも説明がつく」というわけです。

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✅ まとめ：動かない日経平均、でも動いている“テーマ株”

指数は落ち着いていても、「テーマ×決算」銘柄は動く。今日はその象徴的な1日でした。

非鉄金属・工作機械・銀行・自動車部品・化学──業種は多岐にわたりますが、共通するのは「変化を読んで動いた企業」が市場の注目を集めているという点。

明日も引き続き、“光ファイバー”と“植田発言”には要注目です。